「NHK映像ファイル あの人に会いたい 大岡信」が下記のとおり、アンコール放送されます。ぜひ、ご覧ください。
2022年4月16日(土) 朝5:40~5:50
NHK+(インターネット配信)でも見られます。4月16日放送後から1週間の見逃し配信と同時配信のサービスがPC、スマホなどで利用できます。
(視聴には無料の会員登録が必要です。)
「NHK映像ファイル あの人に会いたい 大岡信」が下記のとおり、アンコール放送されます。ぜひ、ご覧ください。
2022年4月16日(土) 朝5:40~5:50
NHK+(インターネット配信)でも見られます。4月16日放送後から1週間の見逃し配信と同時配信のサービスがPC、スマホなどで利用できます。
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第3回大岡信賞(朝日新聞社、明治大学)は、歌人の小島ゆかりさんが選ばれ、3月4日朝日新聞社で授賞式が行われました。小島ゆかりさんは、大岡信と共に歌仙を巻くなど交流され、2019年の第十四回大岡信研究会で講師として「身にしむ色」と題し、講演されています。(同講演内容は、大岡信研究第五号に掲載)
大岡信研究会は、2021年度会誌「大岡信研究」第七号を2021年12月20日に刊行しました。
第七号は、第十九回(高柳克弘氏)研究会と第二十回(池澤夏樹氏)、第二十一回(ドミニク・パルメ氏)のオンライン研究会の講演内容とシャンソン歌手グレコのコンサートプロデューサー中村敬子さんの選んだ大岡信の詩「炎のうた」のシャンソン誕生の時を語るインタビューを掲載しています。
大岡信研究 2021 第七号 目次
★コロナ禍での二〇二一年の活動報告・・・・西川敏晴
大岡信の詩 炎のうた・・・・・・・・大岡信
シャンソン「炎のうた」誕生の時・・・・・中村敬子
大岡信研究会
第十九回『折々のうた』の読みを読む・・・・・・高柳克弘
第二十回 大岡信-内なる批評家との戦い・・・・池澤夏樹
第二十一回 大岡信作品の仏訳~思い出の大洋にて~・・ドミニク・パルメ
連載 大岡信の「ノート」と「手帖」⑦
大岡信研究会の会員の皆様へは既に発送しています。まだお手元に届いていない場合は、メニュの「お問い合わせ」からご連絡ください。
第七号をご購入希望の方は、右欄のメニュの「お問い合わせ」からご連絡下さい。(頒価1部1000円)
なお、2022年度(2022年1月1日~12月31日)の会員に新規で申し込まれた方には、第七号を無料でお送りします。
この機会に是非、新規会員にお申込み下さい。
会員申し込みの詳細は、メニュの「入会の案内」をご覧下さい。
毎日新聞文化面で2018年から3年間連載した「大岡信と戦後日本」をもとに、21年に『大岡信 架橋する詩人』(岩波新書)を出版した。戦後の詩人の中でも、大岡はどちらかといえば同時代の状況に左右されず、むしろ一線を画して創作活動を展開した人物と見られてきた。しかし、拙書では政治や社会の動きと重ね合わせてこそ浮かび上がってくる大岡信像が確認できたと思う。それは、2020年代の今、世界を覆うコロナ禍の状況下で大岡作品を読む意味を問うことにもつながる。今回は同書で描いた大岡の魅力と特質を、具体的な作品を引用しながら述べ、さらに刊行後に得られた気付きについて、例えば、窪田空穂からの影響、吉本隆明の『共同幻想論』との関係なども紹介したい。そうして、私が大岡から学んだことの先に、今を生きる人々の誰もが大岡から学べること、学ぶべきことを提示してみたい。(大井浩一)
日時:2022年1月30日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:大井浩一(毎日新聞学芸部編集委員)
演題:「コロナ下で読む大岡信」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降2月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。
〇参加の申し込みは、こちらからt;/ を クリックして2022年1月26日までにお申し込みください。
〇参加申し込みの方には、1月28日に30日当日に使用するズームのアドレスをメールにて送信します。
〇ズームの運用テストに参加ご希望の方は、次の日程(1月22日(土)20:00~20:30;1月23日(日)14:00~14:30)から希望日時、氏名、電話番号(各必須)を明記の上、ホームページの「お問い合わせ」から1月20日までにお申し込みください。テストへの参加は研究会に参加申し込みされた方に限られます。
講師紹介:大井浩一(おおい こういち)氏 毎日新聞学芸部編集委員。1962年大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。毎日新聞では静岡支局、社会部などを経て、96年から学芸部で文芸、論壇などを担当。取材の傍ら、言論史に関わる著作を執筆。詩には中学時代から関心を持ち、現代詩は大学で出合って以来読者であり続けている。著書に『メディアは知識人をどう使ったか』『六〇年安保』『批評の熱度 体験的吉本隆明論』(以上勁草書房)、『村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021』(毎日新聞出版)など。
大岡信研究会では2022年(会期は2022年1月1日~12月31日)の会員を募集しています。
会員には、一般会員、学生会員、賛助会員があります。
会員は、①年3回開催される大岡信研究会への参加費が無料になります。②毎年末に発行される会誌「大岡信研究」が無料で郵送されます。③会員は、会誌に寄稿できます。但し、寄稿の採否は編集部が決定します。
学生会員は、30歳以下の学生とし、課程、学年を問わず30歳以下であれば学生の資格になります。
各会員の年会費は以下のとおりです。
年会費:一般5000円、学生2000円、賛助会員一口10000円(一口以上)
会員の申し込みには、郵便振込用紙に、会員の種類、氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス(お持ちの方)、また学生会員で申し込まれる方は生年月日および大学名・学科を明記して、会費を下記の郵便口座にお振込み下さい。
郵便振替口座:00150-8-450238 大岡信研究会
2022年度会員に新規にお申し込みの方には、2021年の会誌「大岡信研究」1冊を無料で差し上げます。
年の途中での入会も会費は同じです。会員名簿は事務局で厳正に管理します。会員証等は発行しません。
2022年度に継続される会員は、2021年12月20日までに2022年度会費を下記の口座にお振込み、継続の手続きをおとり下さい。ご支援のご継続、真にありがとうございます。
郵便振替口座:00150-8-450238 大岡信研究会
大岡信とフランスの関係は十代から晩年まで深く長い歴史があります。日本文学翻訳家のドミニク・パルメさんとは1993年チューリッヒで出会って以来、パルメさんによる仏訳詩集“Propos sur le vent” 「風の説」(1994)、コレージュ・ド・フランスの講義録“Poésie et poétique du Japon ancien” 「日本の詩歌 その骨組みと素肌」(1995)、詩集“Dans l’océan du silence” 「沈黙の大洋にて」(1998)、“Citadelle de Lumière” 「光の砦」 (2002)が出版されています。個人的にも大岡信・深瀬サキ夫妻と親しく交流してきたパルメさんが、大岡信作品の翻訳や日常の思い出について、パリから日本語で語ります。
日時:2021年9月26日(日)16:00~17:30
開場受付:当日15:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:ドミニク・パルメ(日本文学翻訳家)
演題:「大岡信作品の仏訳―思い出の大洋にて」 (聞き手:越智淳子)
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降10月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。
〇参加の申し込みは、こちらからt;/ をクリックして2021年9月23日までにお申し込みください。
〇申し込まれた方には、9月24日に26日使用するズームアドレスをメールにてお送りします。
〇ズームの運用テストをご希望の方は、下記の日程からご希望の日時を選び、氏名、日時、電話番号(各必須)を明記の上、ホームページの「お問い合わせ」から9月17日までにお申し込みください。テストへの参加は研究会に参加申し込みをされた方に限られます。
テスト日時:9月18日(土)20:00~20:30;9月19日(日)14:00~14:30
講師紹介(ドミニク・パルメ氏): 1949年12月2日パリ生まれ。ソルボンヌ大学(パリ第3大学)の文学部比較文学科修士課程(1969年)卒及びINALCO(東洋語学校、パリ第3大学)日本文学科修士課程(1978年)卒。1973年~1976年青山学院大学、仏文科専任講師。修士論文「子供向けのうた:日本の一詩人北原白秋」を1982年国際交流基金助成によりPOF出版社から刊行。1986年から日本の近代現代文学(小説と詩)の翻訳に専念。翻訳した作家、詩人は、池沢夏樹、井上靖、宇野千代、大江健三郎、大岡信、谷川俊太郎、三島由紀夫、よしもとばなな等、二十冊以上の作品に及ぶ。1995年に中村真一郎著 « 夏 »の仏訳で小西財団の文学翻訳賞受賞。
毎日新聞記者の大井浩一氏による「大岡信と戦後日本」は、2018年4月から連載が始まり、2021年3月まで33回を重ねました。この内容が大幅な加筆され、新たな構成で岩波新書「大岡信 架橋する詩人」として発行されました。大井氏は、大岡信の訃報に際し紙面の評伝で「大岡信さんは戦後の詩壇における最大の功労者といえる。この人がいなければ、日本で詩の存在感は格段に低いものになっていたに違いない…」と書いています。連載を通して大岡信が関わった多くの人々とのインタビュー、そして更なる大岡信の詩や著作を読み込んで、戦後の詩壇だけでなく日本の思想状況における大岡の立ち位置とその貢献も語っています。是非ともお読みください。なお、1977年に発行された岩波新書の大岡信の「詩への架橋」の復刻版も出版されました。文字が大きくなり読みやすくなっています。この復刻版「詩への架橋」も是非ともお読みください。
毎日新聞の大井浩一記者は、先般の池澤夏樹氏が講演された第20回大岡信研究会について「詞華集編さん、批評家の仕事」と題し6月14日夕刊で紹介しています。是非ともお読みください。
大岡信著書のいくつかの電子書籍化が進んでいます。『折々のうた』は、岩波新書版の3冊目まで発行されています。また岩波文庫の『自選 大岡信詩集』、『うたげと孤心』、「詩人・菅原道真 うつしの美学』、『日本の詩歌 その骨組みと素肌』、講談社文芸文庫の『現代詩試論 詩人の設計図』、『私の万葉集』全5巻、ちくま文芸文庫の『紀貫之』、また『ユリイカ2017年7月号臨時増刊総特集号◎大岡信の世界』、小学館の『こども「折々のうた」』(長谷川櫂監修)他、すでに多数の電子書籍が発行されています。紙の本に慣れた方には電子書籍は戸惑われるかもしれませんが、例えばKindleに入れれば、自分の書棚まるごとでもノート大で持ち運べるようになります。また活字を大きくして読める利点もあります。『折々のうた』は、今後、さらに順次発行されていきます。アマゾン等書籍通販サイトで大岡信の電子書籍を検索されてはいかがでしょうか?
さる6月12日、ウイーン生まれのドイツ語圏の代表的詩人H.C.アルトマンの生誕100年を記念した国際シンポジウムがオーストリアのザルツブルク大学で開催されました。このシンポジウムには、日本からオーストリア文学研究者の真道 杉日本大学法学部教授が参加され、1987年11月3日~7日に大岡信、谷川俊太郎、アルトマン、パスツールが参加して行われた連詩「ファザーネン通りの縄ばしご」について当時の写真も活用されて、オンラインで発表されました。聴衆からの質問が出て、関心の高さが感じられたとのことです。大岡信が海外にも撒いた連詩の種がこのような形で開花し、継承されているのは大変喜ばしいことです。