第二十七回大岡信研究会(ズームと会場:講師:北川フラム氏)のお知らせ(終了しました)
大岡さんの著作では、大部の作家論でも、書評や断簡でも、一つひとつに発見するという構えがあり、作家との愛情をもった対話があります。そこには身近な家族、友人に限らず日常のあれやこれやに丁寧な関わりを持ち続けようとした強い意志が感じられます。対象への深い関心、対象とのやりとりが思考を柔軟に変えていくという、人間生活の初源の気持ちを当たり前のように生きた人、その深い孤絶と反骨の志が文学と美術にわたる膨大なコミュニケーションの織物を編んだように思えます。それが大岡さんの作法として私を鼓舞します。(北川フラム)
日時:2023年9月18日(月・祝)14:00~15:30
開場受付:13:30~
形態:ズームおよび会場
会場:代官山ヒルサイドテラス(アネックスB棟2F クラブヒルサイドサロン)
講師:北川フラム(アートディレクター、アートフロントギャラリー代表)
演題: 「大岡さんの作法」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円。会場参加の場合はを会場でお支払いください。ズーム参加の場合は当日視聴が実現した上で、当日以降9月25日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。
〇参加の申し込みは、会場参加の申し込みはこちらから
ズーム参加の申し込みこちらからをクリックして2023年9月15日までにお申し込みください。なお、会場参加は、コロナ状況を鑑み20名に制限していますので、お早めにお申し込みください。
〇申し込みの方には、自動返信で受付完了のお知らせと、会場申し込みの方には会場住所が、ズーム申し込みの方には、当日使用のズームのURLが送付されますのでご確認ください。なお、自動返信がすぐにない場合は、自動返信が「迷惑メール」に分類されている可能性もありますので、念のためご確認ください。
講師略歴:北川フラム氏:1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。アートフロントギャラリー代表。主なプロデュースとして、ガウディブームの下地をつくった「アントニオ・ガウディ展」(1978-79)、全国80校で開催された「子どものための版画展」(1980-82)、全国194ヶ所38万人を動員し、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-90)、米軍基地跡地を文化の街に変えた「ファーレ立川アートプロジェクト」(1994)等。地域づくりの実践として、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000~)、「瀬戸内国際芸術祭」(2010~)、「いちはらアート×ミックス」(2014,2021)「北アルプス国際芸術祭」(2017,2011)、「奥能登国際芸術祭」(2017,2021,2023)で総合ディレクターをつとめる。フランス、ポーランド、オーストラリアから勲章を受勲。2016年紫綬褒章、2017年度朝日賞、2018年度文化功労者。2019年度イーハトーブ賞他を受賞