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大岡信研究会

大岡信の業績を研究し、発表する会

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第8回「大岡信の詩を読んで語る会」2026年9月16日(水)20:00~1時間(ズーム)(終了しました)

大岡信研究会 投稿日:2026年2月23日 作成者: ochijunko2026年9月17日

2026年1月からの新企画「大岡信の詩を読んで語る会」は毎回第三水曜日に、ズームにより午後8時から約1時間で、一人のプレゼンターが自ら選んだ大岡信の詩を朗読し、その詩について語り、その後は参加者の皆さんがご感想やご意見を互いに語り合う会です。
第8回を以下の通りお知らせします。
1月から4月までは研究会の運営委員がプレゼンターを務めました。第5回からは大岡信研究会会員の皆さんがプレゼンターを以下の通り務めています。
この機会に大岡信研究会への入会ご希望の方は、右欄の入会及び継続の案内をご覧ください。
参加申し込みはこちらから9月15日12:00までにお申込みください。
参加申し込みは、毎回必要です。
参加費:会員無料。会員外:1000円(参加が実現した後の9月17日から25日までの間に郵便振込口座:大岡信研究会 00150-8-450238へ振込みください。)

第5回(終了しました)
日時:2026年5月20日(水)20:00~
詩の題名:「渡る男」
プレゼンター:鈴木惠治(大岡信研究会会員)

第6回(終了しました)
日時:2026年6月17日(水)20:00~
詩の題名:「銀座運河」
プレゼンター:木下洋子(大岡信研究会会員)

第7回(終了しました)
日時:2026年7月15日(水)20:00~
詩の題名:「ことばことば」
プレゼンター:長瀧孝仁(大岡信研究会会員)

第8回(終了しました)
日時:2026年9月16日(水)20:00~
詩の題名:「炎のうた」
プレゼンター:松野美緒(大岡信研究会会員)

「炎のうた」は『自選 大岡信詩集』岩波文庫では118ページに、『大岡信全詩集』(思潮社)では0354ページに掲載されています。

第9回
日時:2026年11月18日(水)20:00~
詩の題名:「大佐とわたし」
プレゼンター:大井浩一(大岡信研究会会員)

第10回(会場)
日時:12月19日(土)(時間未定)
会場:銕仙会能楽研修所(東京・青山)
講師:ロバート・キャンベル氏(日本文学研究者・仙台メディアテーク館長)

2002年、思潮社参考書籍:『大岡信全詩集』思潮社 2002年
『自選 大岡信詩集』岩波文庫 2016年

カテゴリー: お知らせ, 大岡信の詩, 研究会

第4回「大岡信のを読んで語る会」(2026年4月15日)「水底吹笛」:報告

大岡信研究会 投稿日:2026年7月9日 作成者: ochijunko2026年7月9日

水底吹笛 三月幻想詩
この詩を選んだ理由、第一はこの詩に出会った時の衝撃を鮮明に覚えていること、第二は声に出して読みたいと思ったこと。
(出会いの印象)
一読、絵画「わだつみのいろこの宮」(青木繁・作)を思った。失くした釣針を探して海中の宮殿に降り立った海幸彦が後の妻となる豊玉姫(海の神の娘)に出会う、「古事記」を題材にしたこの作品は、海中であることが足元から上る水の泡の描写でわかる。山幸彦(大岡)が水の底に座り、笛を吹く姿が自然とイメージできた。
(全編ひらがな表記)
 この詩の大きな特色は全編ひらがな表記であること。読み進めると、ひらがな一字一字が水の粒に見え、こぽこぽという水の音となり笛の音楽になる。また、漢字だと瞬時に分かる言葉の意味が、ひらがな表記だと様々な意味に捉えることができる。
 だが、この詩の初案は漢字も使われていたことが大岡が遺した詩作ノートで明らかである(『大岡信研究 第二号』「大岡信の「ノート」と「手帖」」参照)。推敲の過程で全編ひらがな表記としたことは興味深い。
(18才の作品)
 「水底吹笛」は大岡が18才の1949年の作。水に関する作品が多い大岡のスタートの作品といえる。「くちびるをあをくぬらして」「やよひのそらの かなしさ あをさ」「むすうののぞみのはかなさが」など、全編に十代の青年の憂いが感じられる一方、「うつすらともれくるひ」「ひめますのまあるいひとみ」など前向きな心境も詩われている。この詩の誕生の同時期のかね子夫人との出会いも、この詩の内容に大いに影響しているように思う。
(最後に)
笛を吹くということは、人生、特に芸術(詩)を追い求めていくきびしい人生に立ち向かっていく静かな決意表明ではないだろうか。参加者からは、人間(人類)の哀しさ虚しさに対して、「ひめます」こそが絶望の人生にある希望なのではないかという意見もあった。(飛岡光枝)

カテゴリー: 大岡信の詩, 研究会

お知らせ:大岡信『日本詩歌の特質』ちくま学芸文庫 刊行

大岡信研究会 投稿日:2026年6月11日 作成者: ochijunko2026年6月11日

大岡信研究会の前身である大岡信フォーラムが2010年7月10日に発行(花神社)した『日本詩歌の特質』を今般、筑摩書房がちくま学芸文庫として発行しました。講演の記録が主体の本書は、親しみやすくかつ豊かで深く、大岡の著作の背景の数々も展開されています。是非、お読みください。

大岡信・寺田透交友書簡 神奈川近代文学館会報第171号、第172号

大岡信研究会 投稿日:2026年4月4日 作成者: ochijunko2026年4月6日

昨年春、大岡信展を開催した神奈川近代文学館は、今年の会報第171号から、「所蔵資料紹介」の一環として「大岡信・寺田透交友書簡」を公開しています。4月1日には第172号が発行され、交友書簡の(二)が公開されています。一高在学中の大岡が尊敬する寺田に送った書簡には、若い大岡の瑞々しい感性と当時の文学的日常が生き生きと感じられます。是非お読みください。

第2回「大岡信の詩を読んで語る会」(2026年2月18日)「げに懐かしい曇天」:報告

大岡信研究会 投稿日:2026年3月8日 作成者: ochijunko2026年3月8日

第2回「大岡信の詩を読んで語る会」の詩は「げに懐かしい曇天」。この詩を選んだのは筆者が「大好きな詩」ゆえだが、なぜ好きなのか、その理由をこの機会に語ることで、自ずと新しい発見に出会うこともできた。第1回の「地名論」が「東京はいつも曇り」だったのを引き継いだような題名だが、これは偶然で、意図したわけではない。大岡信は「雨男」、と知る人は皆語る。大岡にとって曇天はいつも身近だったはず。筆者の個人的経験からも、目を細めるような眩しい快晴より、曇天はものみなありありと見え、心落ち着き、曇天で見た光景は、より記憶に残る気がする。詩の構成は、時間的には大岡の幼年1930年代から戦後の50年代、60年代が対象であり、幼い妹との小さな旅から自然現象への驚きに満ちた認識、青年期に見た社会階層的な変遷、渡仏の際のポール・ヴァレリーの生地で墓地のあるセート訪問、最後は手足のすんなりと長い女性が「彼女はぼくのつまになる」と結ぶ。空間的には故郷の三島、東京世田谷区経堂町、フランス・セート市、東京滝野川と土地名も明らかだ。時空が一体となり、さらにどの記憶にも常に人の声、心のつぶやきが伴奏する。朗読に特に面白い詩と、読後にその感を一層深くした。そして、この詩は大岡の「愛の詩」というのが筆者の実感であり、そのことが「好きな理由」と認識したのだ。参加者からは「げに懐かしい曇天をぼくはいくつも持っている」のリフレインが、最後だけ「持っていた」と過去形になっていることに感想や意見が活発に交換された。冒頭の「曇天は 大きな 翳ある尻のやうだ」に子供心のユーモアを見出す興味深い感想も語られた。この詩で長い章のヴァレリー記念館訪問の箇所は、筆者は当初あまり気に留めなかったが、他の章がより純粋な記憶の喚起に比べ、そこは詩人大岡の詩法あるいは詩論に及んでいる重要性に気づき、このことが発見でもあった。その章の言葉はヴァレリーの「海辺の墓地」「蛇の素描」などの詩篇にあり、それらをあたかも日本の伝統的本歌取りの手法で、大岡は自らの詩に生き生きと蘇らせ、かつヴァレリーの「人は後ろ向きに未来へ進む」との思想をも喚起させ、大岡はここでヴァレリーと対話しているのだと思えた。一方、研究会の運営委員の一人長谷川櫂氏は、ここはむしろヴァレリーに対する反論と語った。また「愛の詩」というより「謝罪の詩」、最終的には「愛の再出発の詩」と定義した。この興味深い論に喚起されて、参加者からこの詩の制作年への質問が寄せられた。この詩の初出は1978年8月発行の「現代詩手帖」第21巻8号で、同年12月に刊行の詩集『春 少女に』に収録された、大岡信47歳の作である。この情報は多くの読者には意外だったろう。特に最後の章の瑞々しい印象においては。実は、筆者はこの情報を最初に語ろうかどうか迷ったが、結果的にあえて語らなかった経緯があった。確かに、詩を批評あるいは研究のために読むにはこの種の知識・情報は不可欠だが、その詩に初めて触れる読者にとっては、むしろ不要ではないか、ましてこの詩のもつ「記憶」の自在な浮遊性を尊重したいとの思いもあって、初めには言及せず、話し合いの過程で出るだろうと考えたのである。いずれにせよ、この「詩と制作年」は重要なテーマであり、第3回の「雪童子」に関係してくるはずである。このような「引継ぎあるいは連関」もまた偶然で、意図したわけではないが、興味深い現象が生じていると思えた事だった。(越智淳子)

富士歌仙 第五巻(画像をクリックすると大きくなります)

大岡信研究会 投稿日:2026年2月16日 作成者: dvx223272026年2月16日


第1回「大岡信の詩を読んで語る会」(2026年1月21日)報告

大岡信研究会 投稿日:2026年1月26日 作成者: ochijunko2026年1月26日

プレゼンターは研究会会長の西川敏晴、選んだ大岡信の詩は「地名論」。朗読にふさわしいリズミカルで、大きな空間移動を感じさせる、聞いていて心地よい作品だ。一気に朗読した後、この詩の背景と魅力を解説した。2016年第五回大岡信研究会で講演された元「現代詩手帖」の編集者だった八木忠栄さんによれば「詩を依頼したが、大学の入試問題制作と重なり、締め切りを一週間過ぎても出来ず」、追い詰められた大岡は、夜中の3時に水道管をひねって水を飲んだ瞬間、流れる水に憑依して、流れ出し、地名を旅して、水の星をめぐる詩が完成した。「土地の名前はたぶん光でできている」が、この詩のキーワード。
プレゼンテーション後、参加者が、自らの解釈を披露し感想を述べ合った。たいへん刺激を受けた。とくに、最終行の「東京は いつも 曇り」の解釈をめぐるさまざまな発言が印象に残った。同時に、「地名論」という詩の広がりと深い表現を改めて感じることが出来た。
参加者は約30人。現代詩を朗読し、聞き、語り合うイベントは、楽しく生き生きした雰囲気で終了した。追記:「地名論」は水の詩人、大岡のめくるめく水の旅が描かれるが、1967年の東京の河川は公害で汚染され、悪臭が漂っていたことをふと思い出した。(西川敏晴 記)

カテゴリー: お知らせ, 大岡信の詩, 概要

お知らせ:第7回大岡信賞(朝日新聞社主催)究極Q太郎氏受賞

大岡信研究会 投稿日:2026年1月22日 作成者: ochijunko2026年1月22日

2025年12月25日、朝日新聞社主催の「大岡信賞」に詩人の究極Q太郎さん(58歳)が選ばれました。授賞式は2026年1月29日に行われます。詳細は12月25日朝日新聞27面特集をご覧ください。

お知らせ:会誌「大岡信研究 第十一号 2025」発行

大岡信研究会 投稿日:2026年1月20日 作成者: ochijunko2026年1月21日

会誌「大岡信研究 第2025」が2026年1月に発行となりました。「大岡信再入門」の特集を組んでいます。会員には既に発送しています。第十一号が紙媒体の会誌の最後になります。ご購入希望の方は、右の「お問合せ」から、希望部数、送付宛先を明記の上、お申込みください。1部1000円(送料込み)

会誌「大岡信研究 第十一号 2025」
目次
大岡信研究会十一年の活動と特集・再入門と大岡信展・・・・西川敏晴
大岡信の詩
 西落合迷宮 瀧口修造氏に
 宇宙青へのパスポート・・・・・・・・・新井高子
追悼 
 詩人の現場ー谷川俊太郎の流儀・・・・・三浦雅士
特集1
 大岡信再入門・・・・・・・・・・・大岡信研究会  
  大岡信を知る50のコラム
特集2
 大岡信展 言葉を生きる、言葉を生かす
  特別講演「父を語る」‥‥・・・・・・・大岡 玲
  《ギャラリートーク》大岡信展注目の四つの資料・・・・・・佐川果蓮
  《トークイベント》「私が好きな大岡信の詩」・・マーサ・ナカムラ、水沢なお、岡本啓
富士歌仙 第四巻 涼風一瞬の巻
連載 大岡信の「ノート」と「手帖」⑪

謹賀新年 2026(令和8)年 

大岡信研究会 投稿日:2026年1月1日 作成者: ochijunko2026年1月2日

皆さま 新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様に近くお届けする「大岡信研究」第11号2025は、10年間の会の集大成ともいうべき「大岡信再入門」と題する特集を組みました。また2025年3月から5月に神奈川近代文学館で開催した大岡信展に於いて、大岡玲氏による講演「父を語る」を始め、展示やイベントの紹介など、多彩な内容になっています。そして、この第11号をもって、紙の会誌は最終号となります。
これに替り、大岡信研究会のサイトを一層充実させていく所存です。
よろしくご期待ください。
また、会員の皆様の大岡信研究会の活動への積極的なご参加を願って、2026年1月から「大岡信の詩を読んで語る会」(オンライン配信)の企画を立てました。また、今年秋には、会場で日本文学研究者ロバート・キャンベル氏によるトークの企画もあります。まずは、1月から始まる企画にふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。                         大岡信研究会会長 西川敏晴

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