英語新作能「漂炎」(ジャニーン・バイチマン作、大岡信訳)について
大岡信研究会の賛助会員のおひとりであるジャニーン・バイチマンさんは、「折々のうた」の英訳者として知られていますが、同時に日本文学の優れた研究者であり、また英語による新作能 Drifting Fires 「漂炎」(1985年つくば万博にて初演)の作者でもあります。第三回研究会では、大岡信による翻訳がテーマのひとつでしたが、バイチマンさんの新作能を日本語に翻訳したのが大岡信です。これは、バイチマンさんが2013年に書かれた論文で、大岡信が、翻訳にあたって、文語か口語かと考え、結果的に文語まじりの口語で訳したこと‐その経緯や、「漂炎」が各国で上演を重ねてきた様子など、貴重な情報が満載です。論文の最後には、英語の原作と大岡信の日本語訳が併記されて掲載されています。
是非ご覧ください。
http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/53089/1/p.45-67.pdf
(越智淳子記)