第十四回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
「色」は、色彩の言葉である以上に、男女間の恋愛感情や、人と人との愛の情緒を表わす、古典和歌の根幹に関わる言葉です。歌人たちは、「色」から「色なきもの」を経て、無色に内面の感覚をにじませる「身にしむ色」という日本独自の「色」を見出していきました。それはやがて芭蕉へと受け継がれて、日本の詩歌の本質的な問題を照らし出すことになります。大岡信があざやかに論じて見せた、この「身にしむ色」について、具体的に考えながら、わたしたちに身近な、近代・現代のいわば〈身にしむ系〉短歌を鑑賞したいと思います。 (小島ゆかり)
日時:2019年1月27日(日) 14:00-15:30(13:30開場)
会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室
講師:小島ゆかり(歌人)
演題:「身にしむ色」
会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)
◎参加申し込みは、葉書に「第十四回研究会参加申し込み」とご記入の上、住所、氏名、連絡先とメールアドレスを明記して、大岡信研究会事務局(101-0064東京都千代田区猿楽町2-1-16下平ビル402)までご郵送下さい。電話03-3291-6569
Eメールでは、右の「こちらから」をクリックしてお申込みください。こちらから</a
講師紹介:小島ゆかり(歌人)
1956年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。産経新聞、中日新聞、熊本日日新聞、南日本新聞歌壇選者。全国高校生短歌大会特別審査員。歌集に『ヘブライ暦』(1996年・短歌新聞社・第七回河野愛子賞)『希望』(2000年・雁書館・第五回若山牧水賞)『エトピリカ』(2002年・短歌研究社)『憂春』(2005年・角川書店・第四十回迢空賞)『純白光 短歌日記2012』(2013年・ふらんす堂・第六回小野市詩歌文学賞/第七回日本一行詩大賞)『泥と青菜』(2014年・青磁社・第二十六回斎藤茂吉短歌文学賞)『馬上』(2016年・現代短歌社・第六十七回芸術選奨文部科学大臣賞)など。著書に『ちびまる子ちゃんの短歌教室 かがやく日本語・短歌の魅力を感じてみよう!』(さくらももこ共著・2007年・集英社)『和歌で楽しむ源氏物語 女はいかに生きたのか』(2015年・角川学芸出版)など。