詩の鑑賞5
『記憶と現在』1956年、書肆ユリイカ
【コメント】
大岡信の詩は人を励ましたり、慰めたりしない。当然、谷川俊太郎や茨木のり子や吉野弘の詩と違う読み方が求められるということだろう。
むしろ世界の新生―破壊と創造。その典型が「春のために」だろう。エリオットから出発して、あとはひらめきに次ぐひらめき。行を改め、一行の空白を飛び越えるたびに起こる世界の破壊と創造。
大岡信の詩を読むとき、この世でもっとも詩的なものを目の前にしている。(長谷川櫂 俳人、大岡信研究会運営委員)
『記憶と現在』1956年、書肆ユリイカ
【コメント】
大岡信の詩は人を励ましたり、慰めたりしない。当然、谷川俊太郎や茨木のり子や吉野弘の詩と違う読み方が求められるということだろう。
むしろ世界の新生―破壊と創造。その典型が「春のために」だろう。エリオットから出発して、あとはひらめきに次ぐひらめき。行を改め、一行の空白を飛び越えるたびに起こる世界の破壊と創造。
大岡信の詩を読むとき、この世でもっとも詩的なものを目の前にしている。(長谷川櫂 俳人、大岡信研究会運営委員)