お知らせ:ズームによる第二十回大岡信研究会(終了しました。) 5月30日(日)講師:池澤夏樹氏(作家、詩人)
創作はまず自分による批評にさらされる。だからイェイツは「われわれは他人と口論してレトリックをつくり、自分と口論して詩をつくる」と言った。ぼくは『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』を作りながら、批評という行為が創作(や翻訳)と並んで文芸の基礎にあることを確信した。詩人は右手が書くものを左手で抑制・誘導しながら自分の境地を作る。ヤコブのように夜中に天使と格闘する(「創世記」32)。大岡信は最初から批評性の強い詩人であった。この講演ではこの戦いの内実を解明したい。(池澤夏樹)
日時:2021年5月30日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:池澤夏樹(作家、詩人)
演題:「大岡信―内なる批評家との戦い」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降6月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください
〇参加の申し込みは、こちらからをクリックして2021年5月26日までにお申し込みください。
〇参加を申し込まれた方には、5月27日に30日当日に使用するズームのアドレスをメールにて送信します。
〇ズームの運用テストに参加ご希望の方は、下記の日程からご希望の日時を選び、氏名、希望日時、電話番号(各必須)を明記の上、ホームページの「お問い合わせ」から5月21日までにお申し込みください。テストへの参加は研究会参加申し込みの方に限られます。テスト日時:5月22日(土)20:00~20:30;5月23日(日)14:00~14:30
講師紹介(池澤夏樹氏): 1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』、『花を運ぶ妹』、『静かな大地』、『キップをなくして』など。 編著に『池澤夏樹¬=個人編集 世界文学全集』と『池澤夏樹¬=個人編集 日本文学全集』がある。現在、朝日新聞に小説『また会う日まで』を連載中。