お知らせ:岩波文庫「詩の誕生」、三浦雅士「孤独の発明 または言語の政治学」、毎日新聞7月4日記事
〇「詩の誕生」:大岡信と谷川俊太郎が、1975年の2月から3月にかけて行った3回の対話は、高田宏編集による「エナジー対話」(エッソ・スタンダード石油株式会社広報部発行)の創刊号掲載を目的に実現されました。その内容の創造性、密度、喚起力には、いまなお驚嘆させられます。この名著が岩波文庫として入手しやすくなりました。是非ともお読みください。
〇「孤独の発明 または言語の政治学」:「群像」2016年7月~2017年8月号まで随時掲載された「言語の政治学」を改題し、新しい章も書き下ろされています。「第四章「うたげ」と「孤心」の射程」をはじめとして、全体を通して、大岡信への言及が頻出し、鮮やかに展開しています。厖大な読書量を背景とした三浦氏のダイナミックな思考、多次元的な思索、明晰な論理、それらの、広大で豊かな結実に目を見張ります。是非ともお読みください。
〇毎日新聞7月4日(夕刊)大岡信と戦後日本 朝鮮戦争の時代:大井浩一記者執筆の連載第4回です。当時の大岡信の詩「一九五一年降誕祭膳や -朝鮮戦争の時代」の冒頭が引用されています。このシリーズは、毎月1回(第1週あたり)に掲載されますので、ご注目の上、是非お読みください。
〇また、大井記者の同日の記事で、第十二回大岡信研究会の蜂飼耳さんの講演について書かれています。こちらも是非お読みください。