あなたが選ぶ大岡信の詩・トップ10(2004年大岡信フォーラムにて)
年末に掃除をしていたら、かつて7年の間開催していた「大岡フォーラム」の2004年の年末の例会の記録メモが出てきました。毎年、12月のフォーラムでは参加者と大岡先生とが直接会話や質問をして、時には連句(大岡信選)体験などのイベントを行いました。
2004年の12月には、「私が好きな大岡信の詩」を各自が話そうということで、事前にアンケートを取りました。
◆私が好きな大岡信の詩
(1) 石と彫刻家
(2) 延時さんの上海
(3) 彼女の薫る肉体
(4) げに懐かしい曇天
(5) サキの沼津
(6) さわる
(7) 青春
(8) 高井戸
(9) ながめ(藤原俊成の歌による七つの詩)
(10)母を喪ふ
*以下、春のために、虫の夢、倫敦懸崖、詩人の死、木馬・・・
たとえば、大佐とわたし、マリリン、地名論などの通常ベスト10に入る人気タイトルが出ていないところが、フォーラム参加者のある特徴が出ているのではないかと思われます。当日、「なぜ私がこの詩が好きか」の参加者のスピーチに、大岡先生が楽しそうに耳を傾けられて、質問にも丁寧に答えられていました。(西川敏晴記)