「大岡信展 言葉を生きる、言葉を生かす」盛況のうちに終了しました。
神奈川近代文学館で開催された「大岡信展 言葉を生きる、言葉を生かす」は、5月18日(日)、好評のうちに終了しました。桜の季節の4月5日の大岡信の命日には、本展の編集委員である文芸評論家の三浦雅士さんが「日本詩歌の豊穣」と題して講演し、大岡信の見ていた射程の広大さに触れつつ、本展と文学館の持つ運動体としての現代における重要な意義を語りました。そして4月26日には、大岡信研究会の本年の研究会として、大岡信の長男で作家の大岡玲さんが「父を語る」と題し、大岡信研究会会長の西川敏晴が聞き手となって対話し大いに盛り上がりました。5月10日は、若い詩人たちの岡本啓さん、マーサ・ナカムラさん、水沢なおさんの三人がそれぞれ好きな大岡信の詩を朗読し、大岡信がそれぞれの詩人たちに触発しているものを語りました。三人の共通点は、しずおか連詩に参加したことでした。いずれの会も盛況で会場からも活発な質問が出ました。「大岡信展」にご来場いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。この展覧会を一つのきっかけとして大岡信への仕事への関心が一層高まり、広がっていくことを期待しています。大岡信研究会の会員に是非ご参加ください。
