ズームによる第二十二回大岡信研究会のご案内(終了しました)
毎日新聞文化面で2018年から3年間連載した「大岡信と戦後日本」をもとに、21年に『大岡信 架橋する詩人』(岩波新書)を出版した。戦後の詩人の中でも、大岡はどちらかといえば同時代の状況に左右されず、むしろ一線を画して創作活動を展開した人物と見られてきた。しかし、拙書では政治や社会の動きと重ね合わせてこそ浮かび上がってくる大岡信像が確認できたと思う。それは、2020年代の今、世界を覆うコロナ禍の状況下で大岡作品を読む意味を問うことにもつながる。今回は同書で描いた大岡の魅力と特質を、具体的な作品を引用しながら述べ、さらに刊行後に得られた気付きについて、例えば、窪田空穂からの影響、吉本隆明の『共同幻想論』との関係なども紹介したい。そうして、私が大岡から学んだことの先に、今を生きる人々の誰もが大岡から学べること、学ぶべきことを提示してみたい。(大井浩一)
日時:2022年1月30日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:大井浩一(毎日新聞学芸部編集委員)
演題:「コロナ下で読む大岡信」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降2月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。
〇参加の申し込みは、こちらからt;/ を クリックして2022年1月26日までにお申し込みください。
〇参加申し込みの方には、1月28日に30日当日に使用するズームのアドレスをメールにて送信します。
〇ズームの運用テストに参加ご希望の方は、次の日程(1月22日(土)20:00~20:30;1月23日(日)14:00~14:30)から希望日時、氏名、電話番号(各必須)を明記の上、ホームページの「お問い合わせ」から1月20日までにお申し込みください。テストへの参加は研究会に参加申し込みされた方に限られます。
講師紹介:大井浩一(おおい こういち)氏 毎日新聞学芸部編集委員。1962年大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。毎日新聞では静岡支局、社会部などを経て、96年から学芸部で文芸、論壇などを担当。取材の傍ら、言論史に関わる著作を執筆。詩には中学時代から関心を持ち、現代詩は大学で出合って以来読者であり続けている。著書に『メディアは知識人をどう使ったか』『六〇年安保』『批評の熱度 体験的吉本隆明論』(以上勁草書房)、『村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021』(毎日新聞出版)など。