第二十八回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
大岡信が谷川俊太郎や茨城のり子など「櫂」の仲間と共に20世紀後半から始めた連詩の試みは、21世紀にはいっても衰えるどころか、広く海外にも伝わっています。私自身も、世界各地の詩人たちと連詩を巻き、その都度大岡さんの「うたげと孤心」 の思想が言語や民族を超えて実践され、詩人たちの意識の深層を共振させるさまを目の当たりにしてきました。この会ではその実例を紹介しつつ、現代に生きる私たちにとっての連詩の意義について考えたいと思います。(四元康祐)

日時:2024年1月28日(日)14:00~15:30
開場受付:13:30~
形態:ズームおよび会場
会場:代官山ヒルサイドテラス(アネックスB棟2F クラブヒルサイドサロン)
講師:四元康祐(詩人、作家)
演題: 「海を越えた連詩:21世紀篇」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円。会場参加の場合はを会場でお支払いください。ズーム参加の場合は当日視聴が実現した上で、当日以降2月2日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

〇参加の申し込みは、会場参加の申し込みはこちらから
ズーム参加の申し込みこちらから のいずれかをクリックして2024年1月25日までにお申し込みください。なお、会場参加は、コロナ状況を鑑み20名に制限していますので、お早めにお申し込みください。
〇申し込みの方には、自動返信で受付完了のお知らせと、会場申し込みの方には会場住所が、ズーム申し込みの方には当日使用のズームのURLが、送付されますのでご確認ください。なお、自動返信がすぐにない場合は、自動返信が「迷惑メール」に分類されている可能性もありますので、念のためご確認ください。

講師紹介:四元康祐(よつもとやすひろ)詩人、1959年大阪府生まれ。2002年『世界中年会議』で山本健吉賞、2003年『噤みの午後』で萩原朔太郎賞、2012年『日本語の虜囚』で鮎川信夫賞。近著に『ダンテ、李白に会う―四元康祐翻訳集古典詩篇』、『ソングレイン』、『詩小説 鮸膠(にべ)』など。2023年8月から11月まで米国アイオワ大学の国際創作プログラムに参加。2022年4月から日本経済新聞日曜版にエッセイ「詩探しの旅」を連載中。

第二十六回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
大岡信は国際派の詩人だっただけでなく、広く科学技術文明と言語芸術の関係について思索する論客でもあった。講演者は、若い頃からその薫陶をうけ、コンピュータ研究者から文理融合の情報学者になったのである。本講演ではまず、大岡信をめぐる個人的な想い出やエピソードをのべる。さらにそれらを踏まえ、現在のAI(人工知能)とくに最近注目を集めているチャットGPTなどの生成型AIと、言語芸術との関連についてふれる。はたしてコンピュータは詩をつくれるのだろうか。(西垣 通)

日時:2023年5月28日(日)14:00~15:30
開場受付:13:30~
形態:ズームおよび会場
会場:代山ヒルサイドテラス(アネックスB棟2F クラブヒルサイドサロン)
講師:西垣 通(情報学者、東大名誉教授)
演題: 「データと言葉のあいだ」

会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を会場参加の場合は会場でお支払いください。ズーム参加の場合は当日視聴が実現した上で、当日以降6月2日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

〇参加の申し込みは、会場参加の申し込みはこちらから
ズーム参加の申し込みこちらからをクリックして2023年5月25日までにお申し込みください。なお、会場参加は、コロナ状況を鑑み20名に制限していますので、お早めにお申し込みください。
〇申し込みの方には、自動返信で受付完了のお知らせと、会場申し込みの方には会場住所、ズーム申し込みの方には、当日使用のズームのURLが送付されますので、ご確認ください。

講師略歴:西垣 通(にしがき とおる)氏
1948年、詩人西垣脩の長男として東京に生まれる。東京大学工学部卒、工学博士。日立製作所研究員、明治大学教授、東京大学社会科学研究所教授、東京大学大学院情報学環教授、東京経済大学教授を歴任。情報社会のはらむ諸問題を、文理にわたり幅広く考察している。近著として、『超デジタル世界』(岩波新書)、『新 基礎情報学』(NTT出版)、『AI原論』(講談社選書メチエ)など。『デジタル・ナルシス』(岩波書店)でサントリー学芸賞(芸術・文学部門、1991年)。

第二十五回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
2023年度最初の第二十五回大岡信研究会を、詩人の吉増剛造氏をお迎えして下記の通り行います。
今回は、ズームと会場の並立で実施する初めて試みです。どちらか、ご都合の良い方法を選ばれて、ふるってご参加ください。
会場の定員は、コロナ状況を勘案し、20名に制限していますので、会場へのご参加希望の方は早めの申し込みをお勧めします。

日時:2023年1月29日(日)14:00~15:30
受付:会場:13:30~
   ズーム:13:30~(ズームは13:30以前は受け付けられませんので、13:30以降にご入場ください。)
形態:ズームあるいは会場
講師:吉増剛造(詩人)
演題:「大岡信氏の肉声の泉について」
会場:(代官山)ヒルサイドテラス アネックスB棟2F クラブヒルサイドサロン内
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を会場参加の場合は会場でお支払いください。ズーム参加の場合は当日視聴が実現した上で、2月6日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

〇参加の申し込み
会場参加の申し込みはこちらから
ズーム参加の申し込みこちらから
をクリックして2023年1月28日までにお申し込みください。

講師紹介:吉増剛造(よします ごうぞう)・詩人
1939年東京生まれ。慶応義塾大学時代に「三田詩人」に参加。最初の詩集は『出発』(新芸術者)。その後『黄金詩篇』(思潮社1970)で第1回高見順賞受賞、『頭脳の塔』(青地者1971)、『王國』(河出書房新社1973)など。詩の朗読パフォーマンス、写真、映像、他の作家とのコラボレーションなどジャンルを超えた「全身詩人」の活動を展開。詩集『「雪の島」あるいは「エミリーの島」』(集英社1998)が芸術奨励文部大臣賞、『表紙 omotegami』(思潮社2008)が毎日芸術賞受賞、『怪物君』(みすず書房2016)、『Voix』(思潮社2021)など詩集は20冊以上。2016年6月に写真作品などの吉増剛造展が東京国立近代美術館で開催。2022年12月には、盟友の詩人故ジョナス・メカスの追悼にニューヨークを訪れた吉増と詩の誕生を追ったドキュメンタリー『眩暈』が写真美術館で公開され、2023年1月よりK2(下北沢)で上映される。

第二十四回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
1963年10月、大岡信は10年間勤めた読売新聞外報部を辞して半年後「パリ青年ビエンナーレ」の詩部門に参加するためパリに赴く。この時、詩人の清新な眼に映った60年代のパリとアーティストたちは、帰国後『眼・ことば・ヨーロッパ』(美術出版社 1965年)に詳述された。大岡信が見た、感じた、交流した旅の記録は、今もなお、生き生きと我々に多くを語り掛ける。この旅はまた、現代美術収集家として著名な山村徳太郎(日本山村硝子社長)氏に同行し、作品収集に大岡信が助言する目的もあった。大岡初の海外旅行であるパリを中心とした旅と後に西洋美術館へ寄贈された山村コレクションについて語りたい。(高橋明也)

日時:2022年9月25日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:高橋明也(東京都美術館館長)
演題:「大岡信と山村コレクション」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降10月10日までに「大岡信研究会」郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介:1953年東京生まれ。1980年東京芸術大学大学院修士課程修了後、国立西洋美術館研究員、同館学芸課長を経て2006年~2020年三菱一号館美術館初代館長。2021年より現在、東京都美術館館長。1984~86年に文部省在外研究員としてオルセー美術館開館準備室に在籍。2010年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。長年に渡り、数多くの企画展覧会を手掛ける。著書に『ドラクロワ 色彩の饗宴』(二玄社)、『ゴーガン―野生の幻影を追い求めた画家の魂』(六耀社)、『もっと知りたいマネ』(東京美術)、『美術館の舞台裏―魅せる展覧会を作るには』(筑摩書房)、『新生オルセー美術館』(新潮社)他、多数。

第二十三回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
大岡信が現代語訳した藤原俊成の「とこしへの秋のうた」は、「折々のうた」に先行した試みだった。翻詩は、批評であり、鑑賞であり、創作でもある。時間を越えたある種のあいさつである。「合う」をキーとして、言葉の持つ限界を超えていったのではないか。まだ思いつきの域ですが、これらをヒントに大岡信さんの創作や仕事と絡めてお話したいと考えています。(金田一秀穂)

日時:2022年5月29日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:金田一秀穂(日本語学者、杏林大学教授)
演題:「響きあう言葉」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降6月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介:1953年東京都生まれ。祖父に金田一京助(言語学者)、父に金田一春彦(国語学者)を持つ、日本語研究の第一人者。1994年ハーバード大学客員研究員を経て、現在は杏林大学外国語学部教授。インドネシア・ミャンマー・ベトナムなど、海外での日本語教育経験も豊富。分かりやすく、かつ楽しく日本語を語る姿はメディアでもおなじみ。大岡信との共著『日本人を元気にするホンモノの日本語 言葉の力を取り戻す』(ベスト新書)など、多くの著作がある。

第二十二回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
毎日新聞文化面で2018年から3年間連載した「大岡信と戦後日本」をもとに、21年に『大岡信 架橋する詩人』(岩波新書)を出版した。戦後の詩人の中でも、大岡はどちらかといえば同時代の状況に左右されず、むしろ一線を画して創作活動を展開した人物と見られてきた。しかし、拙書では政治や社会の動きと重ね合わせてこそ浮かび上がってくる大岡信像が確認できたと思う。それは、2020年代の今、世界を覆うコロナ禍の状況下で大岡作品を読む意味を問うことにもつながる。今回は同書で描いた大岡の魅力と特質を、具体的な作品を引用しながら述べ、さらに刊行後に得られた気付きについて、例えば、窪田空穂からの影響、吉本隆明の『共同幻想論』との関係なども紹介したい。そうして、私が大岡から学んだことの先に、今を生きる人々の誰もが大岡から学べること、学ぶべきことを提示してみたい。(大井浩一)
日時:2022年1月30日(日)14:30~16:00
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:大井浩一(毎日新聞学芸部編集委員)
演題:「コロナ下で読む大岡信」

会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降2月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介:大井浩一(おおい こういち)氏 毎日新聞学芸部編集委員。1962年大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。毎日新聞では静岡支局、社会部などを経て、96年から学芸部で文芸、論壇などを担当。取材の傍ら、言論史に関わる著作を執筆。詩には中学時代から関心を持ち、現代詩は大学で出合って以来読者であり続けている。著書に『メディアは知識人をどう使ったか』『六〇年安保』『批評の熱度 体験的吉本隆明論』(以上勁草書房)、『村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021』(毎日新聞出版)など。

第二十回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
創作はまず自分による批評にさらされる。だからイェイツは「われわれは他人と口論してレトリックをつくり、自分と口論して詩をつくる」と言った。ぼくは『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』を作りながら、批評という行為が創作(や翻訳)と並んで文芸の基礎にあることを確信した。詩人は右手が書くものを左手で抑制・誘導しながら自分の境地を作る。ヤコブのように夜中に天使と格闘する(「創世記」32)。大岡信は最初から批評性の強い詩人であった。この講演ではこの戦いの内実を解明したい。(池澤夏樹)

日時:2021年5月30日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:30からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:池澤夏樹(作家、詩人)
演題:「大岡信―内なる批評家との戦い」

会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降6月10日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介(池澤夏樹氏): 1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』、『花を運ぶ妹』、『静かな大地』、『キップをなくして』など。 編著に『池澤夏樹¬=個人編集 世界文学全集』と『池澤夏樹¬=個人編集 日本文学全集』がある。現在、朝日新聞に小説『また会う日まで』を連載中。

ズームによる第十九回大岡まこと研究会
俳句を「詠む」人は多いのですが、深く「読み」、さらにそれを人に伝えることができる人は、希少といえます。大岡信は、「読む」ことの達人であり、『折々のうた』は、俳句の読み方のテクストといえるでしょう。大岡信の句の読み方は、言葉の分析にとどまらないで、作者の人間像、時代性、表現史などを踏まえた、じつに豊かな読み方です。この講演では、主に芭蕉や蕉門の句を、大岡信がどう読んでいるのかを見ていきながら、研究者や専門俳人とも違う、その独自性を探っていきます。(高柳克弘)

日時:2021年3月28日(日)14:00~15:30
開場受付:当日13:20からご入場ください。
形態:ズームによる視聴
講師:高柳克弘(俳人)
演題:「今日は俳句を読んでみよう~『折々のうた』の俳句を読む」
会費:会員(無料)。会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降4月2日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介(高柳克弘): 1980年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。専門は芭蕉の発句表現。2002年、俳句結社「鷹」に入会、藤田湘子に師事。 2004年、第19回俳句研究賞受賞。2008年、『凛然たる青春』(富士見書房)により第22回俳人協会評論新人賞受賞。2009年、第一句集『未踏』(ふらんす堂)により第一回田中裕明賞受賞。2016年、第二句集『寒林』(同)刊行。2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者。2018年、浜松市教育文化奨励賞「浜松市ゆかりの芸術家」を受賞。現在、「鷹」編集長。読売新聞朝刊「KODOMO俳句」選者。全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園)選者。早稲田大学講師。

第十八回大岡信研究会(終了しました。)
大岡信は、第二次「ユリイカ」創刊号(1969年7月号)から「文学的断章」の連載を開始し、 1979年5月号掲載分までを6冊の書物にまとめている。『彩耳記』(1972)、『狩月記』(1973)、『星客集』(1975)、『年魚集』(1976)、『逢花抄』(1978)、『宇滴集』(1980)。これら断章形式の文章が、大岡信の仕事においてどのような位置を占めているのかを概観する(堀江敏幸)。

 日時:2020年9月20日(日)14:00~15:30 開場受付:13:20からご入場ください。

形態:ズームによる視聴

講師:堀江敏幸氏(作家)

演題:大岡信「文学的断章」をめぐって

会費:会員(無料)、会員以外の方は1000円を、当日視聴が実現した上で、当日以降9月25日までに郵便振替口座00150-8-450238にお振込みください。

講師紹介: 堀江敏幸(ほりえとしゆき)1964年岐阜県生まれ。小説家、フランス文学者。早稲田大学第一文学部卒業。99年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞、03年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、04年『雪沼とその周辺』で木山捷平文学賞、谷崎潤一郎賞、06年『河岸忘日抄』で読売文学賞、12年『なずな』で伊藤整賞、16年『その姿の消し方』で野間文芸賞。他の著書として、『郊外へ』『坂を見あげて』『燃焼のための習作』『オールドレンズの神のもとで』、訳書として、ジャック・レダ『パリの廃墟』、マルグリット・ユルスナール『なにが? 永遠が』などがある。なお、大岡信著『紀貫之』(ちくま学芸文庫)に、解説「水底という『鏡』に映す自画像」を寄稿している。

第十七回大岡信研究会のお知らせ(終了しました。報告はトップまたは「研究会の報告」をご覧ください。)

1969年、山梨シルクセンター出版部の大久保憲一氏は、「現代女性詩人叢書」の編纂を依頼するため大岡信に初めて会いました。それ以来50年有余にわたり、詩人大岡信と編集者・花神社社長の大久保憲一氏との交流は続き、多くの書籍を送り出してきました。編集者は黒子であるべきとの姿勢から、これまで二人の交流について多くを語ってこなかった大久保氏に当研究会会長の西川敏晴が、誰もが共有したい歴史である二人の交流について聞きます。

日時:2020年1月26日(日) 14:00~16:00(受付:13:30)

会場:明治大学リバティタワー研究棟第会議室(会場が変わりました)

講師:大久保憲一(元花神社社長)、聞き手:西川敏晴(大岡信研究会会長)

演題:大岡信と花神社

会費:会員は無料、会員外:1000円(当日受付でお支払いください)

講師紹介:大久保憲一(おおくぼけんいち)

1943年生まれ。青山学院大学法学部卒。1967年山梨シルクセンター出版部入社。やなせたかし詩集「愛する歌」、谷川俊太郎詩集「うつむく青年」など編集。1969年大岡信に出会い、1971年から刊行の「現代女性詩人叢書」の全巻解説を引き受けてもらう。1974年10月花神社設立。1975年大岡信「本が書架を歩み出るとき」刊行、以後評論集10冊刊行。1987年~91年まで大岡信編集の詩誌「花神」全13号を発行。1989年大岡信詩集「故郷の水へのメッセージ」刊行、以後詩集6冊刊行。2019年9月花神社閉鎖。

 

聞き手紹介:西川敏晴(にしかわとしはる)

大岡信研究会会長。明大で大岡信のゼミ生、大きな影響を受ける。1979年にガイドブック『地球の歩き方』を創刊。数多くの海外旅行ガイドを編集、執筆、プロデュース。『地球の歩き方』編集長、社長&会長を歴任。現在トラベル・ジャーナリスト(トラベル懇話会会員)、NPO法人「季語と歳時記の会」副代表。俳句結社「古志」同人(俳号の遊歩は、大岡信の命名)。

第十六回大岡信研究会のお知らせ (終了しました。内容は「研究会の報告」または会誌「大岡信研究」第5号をご覧ください。)

日時:2019年9月29日(日) 14:00-15:30(13:30開場)

会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室

講師:谷川俊太郎(詩人) 聞き手:赤田康和(朝日新聞記者)

演題:未定(決まり次第お知らせします)

会費:会員は無料です。 会員でない方は1000円(当日受付でお支払下さい)

 

第十五回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

1970年前後から安東次男氏、大岡信、丸谷才一氏で始まった歌仙の会は、安東の後を、岡野弘彦氏が引き継ぎ、大岡信が宗匠をつとめました。三人の歌仙の会は豊かにつづきましたが、大岡が病に倒れた後、長谷川櫂が宗匠役を引き継ぎました。現在、丸谷才一氏の後を三浦雅士氏が継いで半世紀にわたる歌仙の会が続いています。岡野、三浦、長谷川の会は、すでに「歌仙 一滴の宇宙」(2013年)、2017年4月5日永眠した大岡信を追悼する「歌仙 永遠の一瞬」(2019年1月)を発行しています。長きにわたり大岡信と歌仙を巻いてきた岡野弘彦氏に、長谷川櫂が大岡信の思い出を尋ねます。

日時:2019年5月26日(日) 14:00-15:30(13:30開場)

会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室

講師:岡野弘彦(歌人) 聞き手:長谷川櫂(俳人)

演題:「大岡信と恋、岡野弘彦さんに聴く」

会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

講師紹介:岡野弘彦(歌人)1924年三重県生まれ。主な歌集に「冬の家族」「滄浪歌」「海のまほろば」「天の鶴群」「バグダッド燃ゆ」「美しき愛しき日本」など、評論集に「折口信夫の晩年」「折口信夫伝」など。 

聞き手紹介:長谷川櫂(俳人)1954年熊本県生まれ。主な句集に「古志」「蓬莱」「虚空」「初雁」「吉野」「沖縄」「九月」など、評論集に「俳句の宇宙」「古池に蛙は跳びこんだか」「俳句の誕生」など。

第十三回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

大岡信さんに誘われて連詩の会に参加したのは、1997年に熱海で巻いた連詩「目と耳の道の巻」(連衆は、谷川俊太郎、高橋順子)と、1998年に伊豆で巻いた連詩「燕は去るの巻」(連衆は、チャールズ・トムリンソン、ジェームス・ラズダン、川崎洋)の二回だった。たった二回だが、恐ろしいほどさまざまなことを大岡宗匠から教わった。日本の現代詩は世代ごとに異なる詩語を生み出して進んできたが、連詩はそれを軽々と越えさせてくれた。わたしはそれ以前に、歌人の岡井隆さんと組んで、短歌と詩とを組み合わせた実験詩歌集(組詩『天使の羅衣』1988)を作ったりしたが、その体験も踏まえて、共同詩のありかたについて語りたい。(佐々木幹郎)

日時:2018年9月30日(日) 14:00-15:30(13:30開場)

会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室

講師:佐々木幹郎(詩人)

演題:「大岡信さんとの連詩体験から」

会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

講師紹介:佐々木幹郎(ささき・みきろう)

詩人。1947年奈良に生まれ大阪で育つ。同志社大学文学部哲学科中退。ミシガン州立オークランド大学客員研究員、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師を歴任。詩集に『蜂蜜採り』(書肆山田、第22回高見順賞)、『明日』(思潮社、第20回萩原朔太郎賞)など。評論・エッセイ集に『中原中也』(筑摩書房、第10回サントリー学芸賞)、『アジア海道紀行』(みすず書房、第54回読売文学賞)、『やわらかく、壊れる』(みすず書房)、『雨過ぎて雲破れるところ』(みすず書房)、『旅に溺れる』(岩波書店)、『瓦礫の下から唄が聴こえる』(みすず書房)、『東北を聴く―民謡の原点を訪ねて』(岩波新書)など。『新編中原中也全集』全6巻(角川書店)責任編集委員。最新刊に『中原中也―沈黙の音楽』(岩波新書)。共著に『大正=歴史の踊り場と何か』(講談社選書メチエ)。

*先ごろまで、研究会の日付が9月23日と間違った日付になっておりました。真に申し訳ありませんでした。正しい日付は9月30日です。お詫びして訂正致します。

第十二回大岡信研究会のお知らせ

日時:2018年5月27日(日) 14:00-15:30(13:30開場)

会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室

講師:蜂飼 耳(詩人)

演題:「古典詩歌と現代詩の対話」

会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

Eメールでの参加申し込みは、右の「こちらから」をクリックしてください  。こちらから

参加申し込みは、葉書に「第十二回研究会参加申し込み」とご記入の上、住所、氏名、連絡先とお持ちの方はメールアドレスを明記して、大岡信研究会事務局(101-0064東京都千代田区猿楽町2-1-16下平ビル402)までご郵送下さい。電話03-3291-6569

第十一回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

大岡信にとって、美術批評は批評の重要な領域でした。24歳の時、詩誌「ポエトロア」に掲載した「ケネス・パッチョン」論を、大岡自身が「芸術論を書きはじめた」一番古い文章と、その記憶を語っています。その後、南画廊を中心とした美術展の作家たちとの交流、また海外美術書の翻訳、作家論、美術思潮など大岡の美術批評の射程は多岐多彩にわたります。2006~2007年に大岡信の美術コレクションを展示した「詩人の眼・大岡信コレクション展」の際、長文の論評を現代詩手帖に寄せた詩人の田野倉康一氏が、「美術批評家・愛好家としての大岡信」を語ります。

日時:2018年1月28日(日)14:00-15:30(13:30開場)

会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室

講師:田野倉康一(詩人)

演題:美術批評家・愛好家としての大岡信

会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

 

講師紹介:田野倉康一(たのくら こういち)詩人

1960年東京生まれ。明治大学文学部卒(フランス文学専攻)。大学時代の教授陣に著名な作家、詩人が多く、田野倉氏の1年時には、渋沢孝輔氏、2年では入沢康夫氏が担任だった。当時の学生には、現在活躍中の詩人たち、城戸朱理氏、広瀬大志氏、高見弘也氏らがいた。1986年第一詩集「行間に雪片を浮かべ」刊。89年「廃都」、94年「産土/うぶすな」刊。2002年の「流記」で歴程新鋭賞を受賞。09年「真景(イメージ)」、16年現代詩文庫「田野倉康一詩集」刊。美術についての関心も深く、大岡信の美術批評の仕事に早くから注目し、2006~2007年の「詩人の眼・大岡信コレクション展」に際しては、現代詩手帖(2006年6月号)に「だから僕もプライベートなまなざしで見る」を寄せた。(肖像撮影:吉原洋一)

 

 

第十回大岡信研究会のお知らせ

日時:2017年9月18日(月・祝日)140:00~15:30(受付は13:30~)

会場:明治大学リバティ―タワー研究棟(部屋は決まり次第お知らせします)

講師:高橋順子(詩人)(終了しました)

演題:大岡信 連句・連詩の精神(仮題)

会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払ください)

 

 

第九回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
1952年年12月、大岡信は、東京大学国文科の卒業論文として「夏目漱石論」を書き上げ提出しました。この「夏目漱石―修禅寺吐血以後」は、1977年に発行された大岡信著作集(青土社)第4巻に収録されました。更に、1999年に出版された『拝啓 漱石先生」』(世界文化社)には、漱石に関する大岡の多様な論考と共に「漱石と「則天去私」」と題して再録されました。大岡信の中に長く存在しつづける夏目漱石について、そして大岡信と漱石の関係について、明治大学大学院で、大岡の薫陶を受けた夏目漱石の研究者である明治大学教授・松下浩幸氏が語ります。
ふるってご参加下さい。

日時:2017年5月28日(日) 14:00-15:30 (受付13:30より)
会場:明治大学リバティタワー研究棟 第一会議室*
講師:松下浩幸(明治大学教授)
演題:大岡信と夏目漱石
会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

講師紹介:松下浩幸(まつした・ひろゆき)
1960年生まれ。明治大学教授。専攻は日本近代文学。夏目漱石や樋口一葉などを中心に、日本の近代化と文学表象の関係を考察している。明治大学大学院時代に大岡信より「詩歌研究」の講義を受ける。著書に『夏目漱石―Xなる人生―』(単著)、『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』(共著)、『論集 樋口一葉』(共著)、『別冊太陽 夏目漱石の世界』(共著)、『怪異とは誰か』(共著)、『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』(編著)など

*リバティタワー正面口からエレベーターまたはエスカレーターで3階へ。右手奥の渡り廊下を渡って研究棟へ入って正面が第一会議室です。*

第八回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

1950年代、詩論で知られるようになった大岡信は、茨木のり子と川崎洋が始めた詩のグループ「櫂」に誘われ、参加しました。戦後詩に明確な足跡を刻んだ「櫂」の活動と大岡信について、またその頃の大岡信の仕事や周辺についても、大岡信を最もよく知る一人であり、大岡信に関し多く語り、執筆している文芸評論家の三浦雅士氏が語ります。ふるってご参加下さい。

日時:2017年1月29日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
場所:明治大学リバティ・タワー研究棟第1会議室
講師:三浦雅士(文芸評論家)、日本芸術院会員
題名:大岡信と「櫂」-その頃とそれからー
会費:会員無料、会員外1000円(当日受付でお支払下さい)

講師紹介:1946年生まれ。1970年代、「ユリイカ」「現代思想」編集長として活動。1980年代から評論家として、文学、美術、思想、科学など多方面に執筆活動。1991年には「ダンスマガジン」を創刊し、編集長に。1994年、思想誌「大航海」を創刊し編集長に。また「大岡信著作集」「大岡信全詩集」の大岡信年譜を制作。主な著書に「私という現象」「主体の変容」「メランコリーの水脈」(サントリー学芸賞受賞)「身体の零度」「青春の終焉」「出生の秘密」「考える身体」など多数。

第七回大岡信研究会のお知らせ(終了しました。)
日本文学研究の泰斗ドナルド・キーン氏の愛弟子のひとりとして、正岡子規、与謝野晶子研究等日本の近代詩歌研究で知られるジャニーン・バイチマン博士は、大岡信の詩や「折々のうた」を英訳しています。また大岡信はバイチマン作の新作能「漂炎」を和訳しています。詩歌や翻訳をめぐり長年にわたる二人の交流と創作を語ります。

日時:2016年9月25日(日)14:00~15:30(開場13:30)
会場:明治大学リバティタワー研究棟第1会議室
講師:ジャニーン・バイチマン 大東文化大学名誉教授、日本文学研究者
題名:大岡信さんと私―二つの言語を通して―
参加費:会員500円、会員外1000円 当日受付にてお支払い下さい。

講師紹介(ジャニーン・バイチマン):大東文化大学名誉教授。文学博士(コロンビア大学)。著書に、MasaokaShiki: His Life and Works (正岡子規評伝及び作品)Embracing the Firebird:Yosano Akiko and the Birth of the Female Voice Modern Japanese Poetry (与謝野晶子初期の評伝と「みだれ髪」研究)。訳書に、Poems for All Seasons (大岡信「折々のうた」)、Beneath the Sleepless Tossing of the Planets (大岡信の1972-1989詩選集)、The End of Summer (瀬戸内寂聴「夏の終り」)など。創作に、英語による新作能 Drifting Fires (大岡信による和訳「漂炎」がある)。

第六回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)
詩篇「告知」をめぐって──大岡信における想像力と批評
大岡信さんの詩において想像力と批評とがもっともスリリングに絡みあうのは、詩篇「告知」をめぐってではないでしょうか。大岡さんはまず、詩篇「わが夜のいきものたち」を発表し(1966)、ついでその制作の経緯をエッセイ「言葉の出現」に書き(1968)、最後に、「わが夜のいきものたち」のもとになった記録を詩篇「告知」と題して詩集『透視図法──夏のための』に収録しました(1972)。なにが起こっているのでしょう。それはたんに、決定稿→自作解説→記録という発表順序のあべこべ現象を示しているにすぎないのでしょうか。ちがうと私は考えます。そこには、大岡さんのなかで詩人と批評家がいわば「ひとりコラボ」しているエクリチュールの劇が展開されているのではないか。そしてその劇は、エッセイ「言葉の出現」と同年に刊行された入沢康夫さんの『わが出雲 わが鎮魂』とともに、戦後現代詩の冒険のハイライトをなすものではないかと。(野村喜和夫)

日時:2016年5月29日(日) 14:00~15:30 (開場13:30)
会場:明治大学リバティタワー 研究棟2階第9会議室
講師:野村喜和夫(詩人)
題名:詩篇「告知」をめぐって──大岡信における想像力と批評
参加費:会員500円、会員外1000円
当日受付にてお支払い下さい。
講師紹介:野村喜和夫(のむら・きわお)
1951年10月20日埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社、1993)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社、1999)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003)で第21回現代詩花椿賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田、2011)および『萩原朔太郎』(中央公論新社、2011)で第3回鮎川信夫賞、『ヌードな日』(思潮社、2011)および『難解な自転車』(書肆山田、2012)で第50回藤村記念歴程賞、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』(Omnidawn、2011)で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)受賞。

第五回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

日時:2016年1月31日(日) 14:00~15:30 (開場13:30)
会場:明治大学リバティタワー(研究棟2階第9会議室)
講師:八木忠栄 詩人、俳人
題名:大岡信から学んだもの
参加費:会員500円、会員外1000円
当日受付にてお支払い下さい。

講師紹介(八木忠栄):1941年新潟県見附市生まれ。日本大学芸術学部文芸科卒。思潮社で「現代詩手帖」編集長、詩書出版に17年間従事。その後、西武百貨店スタジオ200、銀座セゾン劇場、セゾン文化財団などに勤務。詩集に「きんにくの唄」「目覚めの島」「八木忠栄詩集」「こがらしの胴」「雲の縁側」他、句集に「雪やまず」「身体論」他、個人誌「いちばん寒い場所」、エッセイ集「風と会う場所」など著書多数。2015年第33回現代詩人賞受賞。

第四回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

日時:2015年9月27日(日) 14:00~16:30 (開場13:30)
会場:明治大学リバティタワー 研究棟4階 第1会議室
講師:土屋恵一郎 明治大学法学部教授
題名:大岡信の社会学
参加費:会員500円、会員外1000円(当日会場でお支払下さい。)

講師紹介(土屋恵一郎):明治大学法学部教授。法哲学。観世文庫理事、北京大学日本文化研究所顧問。著書は、「社会のレトリック 法のドラマトゥルギー」新曜社1985、「能 現在の芸術のために」新曜社1989のち岩波現代文庫、「勅使河原蒼風」河出書房新社1992、「正義論/自由論 無縁社会日本の正義」岩波書店のち岩波現代文庫、「処世術は世阿弥に学べ」岩波アクティブ新書2002、「能、ドラマが立ち現れるとき」角川選書2014他多数。

第三回大岡信研究会のお知らせ(終了しました)

日時:2015年5月24日(日) 14:00~15:30(開場13:30)
会場:明治大学リバティタワー研究棟2階第9会議室
講師:越智淳子 早稲田大学アジア北米研究所招聘研究員、
元大岡信ことば館アドバイザー
題名:「大岡信と西洋文化ー翻訳、旅、人との出遭いー」

講師紹介:早稲田大学第一政経学部卒、英文出版社ジャパン・エコー社から1980年外務省入省。シカゴ、英国、ノルウエー、ハンガリー、フィンランド、ポートランド(米国オレゴン州)等、大使館、総領事館で広報・文化交流を担当。英国、ノルウエー、ハンガリーで大岡信の講演会を実施。この経緯を大岡信ことば館の「ことば館たより」第9号に執筆。外務省退職後、ポートランド州立大学国際客員講師(2009年夏)、ハーバード大学日米関係プログラム研究員(2009~10)等。2014年7月第13回日本国際文化学会全国大会において「大岡信の国際性について」発表。


第二回大岡信研究会(終了しました) 

日時:2015年1月25日(日) 15:00~16:30(開場14:30)
会場:明治大学リバティタワー研究棟第一会議室*
講師:陳 淑梅  東京工科大学教授、 NHK中国語講座講師
題名:「大岡信 その現代中国における受容」

陳淑梅教授:中国天津市生まれ。天津外国語大学日本語学科卒。1986年来日。明治大学大学院修了。大学院在学中、大岡信に学ぶ。著書にエッセイ集『小点心 あっさり味の日中文化論』、『茉莉花 やさしい中国語で読む自伝エッセイ』(いずれもNHK出版)、訳詩集『ふたたびの春』(花神社)などのほか、中国語に関するテキスト類多数
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第二回大岡信研究会のリポート


大岡信研究会:特別研究会①(終了しました。)
大岡信のコレージュ・ド・フランスでの講義録「日本の詩歌 その骨組みと素肌」の韓国語訳出版を記念して
日時:2014年11月23日(日)15:00~16:30(開場:14:30)
会場:明治大学リバティタワー研究棟第二会議室
講師:ワン・スギョン(王淑英) 韓国仁荷大学教授
題名:「日本の詩歌 その骨組みと素肌」と東アジア
ワン・スギョン(王 淑英)教授
韓国仁荷(インハ)大学文学部教授、日本中世文学専攻、文学博士(東海大学)、ケンブリッジ大学、ミシガン大学、コロンビア大学客員フェロー。編著書、論文は『自讃歌注』(勉誠出版)、『自讃歌古注十種集成』(桜楓社、黒川昌亨と共著)、「和歌と韓国の詩歌」(ハルオ・シラネ 兼築信行他編『世界へひらく和歌 言語・共同体・ジェンダ-』所収、 勉誠出版)等。訳書は、ハルオ・シラネ 鈴木登美編『創造された古典 カノン形成・国民国家・日本文学』(新曜社)。
大岡信著「日本の詩歌―その骨組みと素肌」の韓国語訳書:ISBN 978-89-5626-899-6

大岡信のコレージュ・ド・フランスでの講義
大岡信は、1994年秋4回と95年秋1回、フランスの最高学府であるコレージュ・ド・フランスにおいて、日本の古典詩歌に関し、フランス語で連続講義を行った。その講義テキストPOESIE ET POETIQUE DU JAPON ANCIEN(ドミニク・パルメ訳)がMaisonneuve et Larouseから1995年に出版され、その後、英語、ドイツ語など多言語に翻訳されている。日本語版は「日本の詩歌 その骨組みと素肌」と題し、1995年講談社から、2005年には岩波書店(岩波現代文庫)から発行されている。

大岡信研究会:特別研究会①のリポート


第一回大岡信研究会(終了しました)
日時:2014年9月28日(日)15:00~16:30(開場:14:30)
会場:神奈川近代文学館 中会議室 (横浜市 「港の見える丘公園」内)
講師:長谷川 櫂 (俳人、朝日俳壇選者)
題名:折々のうた:アンソロジストとしての大岡信

第一回大岡信研究会のリポート